2022年1月10日月曜日

中国、朝鮮のマントウ、パオズ、ギョウザ

 マントウの起源としては、諸葛孔明の逸話が有名です。だだ、三世紀というのは、今一つ確証がないと言われています。

その後、北宋の時代に具があるものをパオズと呼ぶようになり、


具の無いものがマントウになります。このマントウは、現在は蒸しパンになってます。


https://ja.wikipedia.org/wiki/饅頭_(中国)


これとは別に、ギョウザがあり、起源については諸説あります。

一説には春秋戦国時代、つまり紀元前からあると言われますが、次の記述が参考になります。

餃子の起源
 紀元前5世紀には、中国ではすでにお米を食べる文化がありましたが、小麦を食べる習慣はありませんでした。小麦は、家畜の飼料であって、人間が食べるものではなかったのです。というのも、お米は脱穀することで人間の食料にできますが、小麦は粉状にしなければ食べられません。小麦の栽培が盛んになり、人間が食べるようになったのは、紀元前5~3世紀にシルクロードを通じて石臼が伝来してからといわれています 
 餃子がいつから、作られ、食べられるようになったかというのははっきりしていないのですが、唐の時代頃ではないかと言われています。敦煌の遺跡から、餃子の乾燥品、いわば餃子のミイラが発見されているのです。餃子の形状的特徴である 「二つに折られている」「ひだがある」「半円形である」「尖っている」という特徴を備えていることなど、今日の餃子とほぼ同様のものが唐の時代に食されていたというのは驚きですね。

引用元:キッコーマン国際食文化研究センター第 54 回食文化講座
https://www.kikkoman.co.jp/pdf/no27_j_012_013.pdf



で、朝鮮半島ではどうなったかというと、最初のマンドゥは、高麗の時代で、具なしのものだったと言われています。


その後、モンゴルの時代に具の入ったものが儀軌の中で作られたようです。ただ、これは使臣への接待用ですね。


これとは別に、同じ時期にピョンスが入ってきます。


これは、開城の商人を通じて入ってきたものですね。


ただ、韓国では、ピョンスが馴染みの薄い時期があったために、言葉の中で全部、マンドゥになったんだと思います。

なお、朝鮮半島では小麦粉が極めて貴重で、大半は酒造りに使われました。
中国との間で朝貢があり、開城の商人だけは、例外的に小麦粉の料理があったりします。


 用語の整理


水餃子(水餃、shuǐjiǎo



スープ餃子(湯餃、tāngjiǎo


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韓国語だと
マンドゥ(만두、饅頭)

そのうち、ムルマンドゥ(물만두)は水餃子と同様に茹でたもの


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