2017年1月18日水曜日

[バクジョンベの韓国料理の誕生]「金持ちになれ」と食べる年初食べ物

バクジョンベ料理コラムニスト・「食べ物江山」著者
入力:2015.02.17 23:51

[15]トック・マンヅトグク


金安國(金安國・1478〜1543)の「慕齋集」に「夜明けにトックを食べて年初を迎える」という一節が出てくる。わが国で正月にトックを食べる風習に関する最初の記録である。

昔から正月にはトックだけでなく、マンヅトグクを一緒に食べた。高尙顔(高尙顔・1553〜1623)が書いた「泰村集(泰村集・写真)」には、「歳首(正朝・正月)が一年の最初の日だから麵は饅頭を使い、餅は湯餅に使う」と記している。李植(李植・1584〜1647)は、「澤堂集」で「正朝には、各席ごとに餅湯(餠湯・トック)と饅頭湯(曼頭湯)を一椀ずつ」置くと記録している。

トックとマンヅを元旦に食べることはお金をたくさん稼いで福を得たいという中国の風習からきた。19世紀の歲時記である「京都雜志」「冽陽歲時記」、「東國歲時記」には、お正月料理にトックが登場する、うるち米で作成された白い餅をコイン形に切って肉のスープに入れて食べると書かれている。コイン形のトックは、お金を稼いで金持ちになりなさいという意味だ。白い餅は昨年染みついた垢を洗い、新年は純粋で傷なく合えという意味が込められている。

トックはまた、年齢を一歳さらにとることを意味する。李德懋(李德懋・1741〜1793)は、「添歲餠」という詩で「雑煮は長生きするために必要な薬の金丹と似ている。風俗がこのトックを食べなければ一歳をより歳をとることにならない」と書いている。

トックは、思ったより種類が多い。白い餅を細く押してドングリの大きさに切って雪だるまの形に作られた開城のチョレントックや、米の沈殿物で円く平たく作った餅を入れた無理トック、米粉を熱湯でこねて切って入れた生トック、トックを沸騰させるときご飯や麺を入れたククスウォンバンスンや小麦粉で作られた小麦トックもある。

19世紀半ばに書かれた「群學會騰」には、中国式のマンヅトグクのフントゥン(馄饨)が出てくるが、ハングルでマンヅトグクと説明がついている。1938年2月1日付の「女性」誌には、「正初料理には珍味でマンヅトグクが指折り数えるのに、グクに餃子を入れてもトックに餃子を入れてもゲストをもてなす」食品として出ている。

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2015/07/06/2015070603052.html

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